井上直人、中村正人、村松俊哉、横井宏佳の4人の創設世話人と南都伸介先生により、2007年、PCI (Percutaneous Coronary Intervention) Technical Education Course《略称PTEC)》が創設されました。集中講義と動物をつかった実技講習で、短期間に効率よくインターベンションの知識、テクニックを学ぶことのできる若手インターベンショナリスト養成コースでした。これまでにPTECに参加した若手も412人を越え、現在全国各地でインターベンション治療の中核として活躍されていることと思います。
創設後15年が経過し、PTECを継続する上でいくつかの問題が出てきました。昨今の社会情勢より、実技講習に動物を使用することが困難となりました。かわりに、ハートロイドを使用したシュミレーターでの実技講習に変更しましたが、幸い動物での実習以上に、リアルなPCIに近い感覚での実習が可能となりました。
また、世話人も増え18人となりましたが、創設世話人をはじめ、世話人も歳を重ね、以前のようには講師としてPTECに参加が困難となった世話人もおります。また、この2年間コロナ禍によりPTECの開催ができませんでした。 2021年11月PTECを継続するか否か世話人で話し合いました。若手の教育の必要性がなくなることはなく、その時代の変化に対応し、PTECを継続する必要があるという点で世話人全員の意見が一致し、PTEC継続が決まりました。
2022年春のPTECより再開することになりましたが、これまで通り、多くの若く熱意のあるインターベンショナリストに参加していただければと思います。また、この際4人の創設世話人は一線を退き、顧問的な立場としてPTECを支援していくことになりました。残った世話人を中心に、ひきつづき会を運営していきます。
PTECを実施することにより、1人でも多くの医師がPCIの知識、技術を習得し、良質なPCI治療が受けられる施設が全国に普及することを願ってやみません。