実技講習で、短期間に効率よくインターベンションの知識、テクニックを学ぶことのできる若手インターベンショナリスト養成コースを作ることを目的に2007年、PCI (Percutaneous Coronary Intervention) Technical Education Course 《略称PTEC)》 が創設されました。
2日間の集中講義と動物を使用したカテーテルの実技講習実習を中心としたコースでした。これまでにPTECに参加した若手医師も400人を越え、現在全国各地でインターベンション治療の中核として活躍されています。
創設後10年が経過した頃、開設時当コースの一つの特色であった動物を使って行っていたカテーテル実技講習実習は、社会情勢を鑑み動物を使用しない方針に転換いたしました。その頃進化してきた心拍動シミュレーターであるハートロイドを使用した実技講習に変更しましたが、実技講習の効率がより良くなり、なおかつ、以前の実習に負けないリアルなPCIに近い感覚での実習が可能となりました。
PTECは、熱意のある若い世話人を加え世代交代をしてきておりますが、創設世話人がPTECの理念として提案された実技実習講習の重要性は変わらず受け継がれています。そして、講習には現場の最先端で活躍している優秀な中堅医師も講師として迎えるとともに、この会の趣旨に賛同いただいているカテーテル企業からの多大な協力応援もいただき、充実した素晴らしい2日間のコースが実現できております。この充実した2日間のコースは受講生からの評判も良く、PCIの知識技術取得および地域医療の発展に貢献しているものと我々世話人も自負しております。
PTECを実施することにより、1人でも多くの医師がPCIの知識、技術を習得し、良質なPCI治療が受けられる施設が全国に普及することを願ってやみません。